ペットの飼育放棄が増加している理由とは
ペットが飼育放棄される理由について
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休日を自宅で過ごす人が増えている中、ペットを飼ってみたいと思う方も多いのではないでしょうか。ペットの需要は日々増加傾向にあり、ペット関連業界は好景気に沸いているともいわれています。その一方で飼い主の一方的な理由により、保健所に持ち込まれるペットの数もまた、増加傾向にあるといわれています。ペットを飼うということは、尊い命を預かるということ。無責任に飼育を放棄する飼い主が1人でも減ることを只々、祈るばかりです。
今回はペットの飼育放棄がここ数年増加傾向にある理由についてお話していきます。ペットの命を守るために私達はどのような心構えでペットと接すればよいのか、真剣に考えてみましょう。
ペットの飼育放棄が近年増加している背景
ペットが飼育放棄されている背景には、近年のコロナ禍による、巣ごもり需要が少なからず影響している、といわれています。外食や旅行に行けなくなった家族や1人暮らしの方等が、家で過ごす時間が増えたことを理由にペットを飼い始めるパターンが増えているそうです。その一方で、「鳴き声がうるさくて耐えられない」「臭いが我慢できない」等といった理由から、飼育を放棄する飼い主が多いのも現状です。
気軽に飼ってみたものの、飼育の大変さを目の当たりにし、すぐに諦めて飼育放棄してしまうという、こういった飼い主の身勝手な行動が、近年の飼育放棄の増加を助長しています。
ペットが飼育放棄された理由
ペットが飼育放棄された理由について、いくつか挙げてみましょう。
・飼い主の病気
・離婚
・転居
・経済的困窮
これら4つの理由はペットに非があるわけではなく、全て飼い主の都合によるものばかりです。内容をもっと具体的に見ていきましょう。
飼い主の病気
飼い主の病気や死亡が原因で、ペットが飼育放棄される場合があります。こういうことにならないためにも飼い主の徹底した健康管理、自身の年齢を考慮した飼育計画をプランニングしてから動物を飼う、等の行動がペットを不幸にさせないためにも必要です。
離婚
夫婦で飼っていたペットを離婚が理由で飼育放棄するパターンも年々増えています。家族として接してきたペットの命を守るためにも、人の子供と同じようにどちらかが引き取る等の責任ある行動をして頂きたいものです。
転居
仕事の都合によるやむを得ない転居が理由で、飼っていたペットを飼育放棄し、保健所へ持ち込む方も実に多いそうです。家族として一緒に過ごしてきたペットが、ある日突然ひとりぼっちにされてしまったら、どんなに悲しいことでしょう。ペットが飼える家を転入先で探し、何とか一緒に住める方法を模索してもらいたいものです。もしくは、転居を伴う仕事をされている方は、ペットを飼う前にこのようなことにならないか、よく考えてから飼うようにされてはいかがでしょうか。
経済的困窮
経済的困窮を理由に、ペットを飼育放棄する人も昨今、実に増えているようです。ペットが本当に飼育できるだけの経済的余裕があるのか、そこを深く考えずに「1人暮らしで寂しかったから」「かわいかったから」等の理由で無責任に飼い始めてしまうことが理由として考えられます。ペットを将来にわたり責任もって飼育できるのか、しっかり見極めてから飼い始めることを強くおすすめします。
飼育放棄されたペットの末路とは
飼育放棄されたペットは他の飼い主に譲渡されることもありますが、そのほとんどが保健所に連れてこられているのが現状です。その後飼い主が見つからなかった場合、その多くは今でも殺処分されています。殺処分に関しては減少傾向にあるものの、今でも年間約4万頭もの犬や猫等のペットが犠牲になっています。飼い主の軽はずみで無責任な行動により、ペットの尊い命が何の罪もなく犠牲になっているということを、私達は認識していかなければなりません。
ペットを飼うことの責任について考えよう
ペットを飼うということは、この世の尊い命を預かることと、同じです。命を預かる責任の重大さを改めて考えたうえで、ペットを本当に飼うのかどうかを熟考してもらいたいものです。ペットの飼育放棄はペットの殺処分に今でも繋がっているということ、そして、それをゼロにするためには飼い主1人1人が強い責任感を持つしかないということを忘れないでください。
ペットを責任もって飼育するのであれば、非常時におけるペットの食事をしっかり確保しておくことも大切です。安井商店のペット用非常食「SONAE」は、馬肉、玄米、国産野菜を配合した栄養バランスの良い非常食であり、これ1食で1日分の栄養や水分が補給できます。人間も食べられるバランス非常食「SONAE」を、非常用バックに備えておくことをおすすめします。
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