震災時、猫との避難には「ケージ」が必須!非常用ケージの選び方
震災時に便利な猫用ケージについて
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震災が発生して避難する事になった時、多くの場合、猫の飼い主さんは愛猫を連れて避難する事になります。
そんな非常事態に、避難先で役立つのが「猫用ケージ」です。
猫用ケージがあれば、避難所でも猫が身体を自由に動かせるスペースを作ってあげられます。反対にケージがないと、避難所で一緒に過ごせる可能性が低くなることも。
そこでこの記事では、猫用ケージの解説と選び方を紹介します。
震災避難時、なぜ「ケージ」がいるの?
震災で避難した時、どうしてケージが必要なのかわからない方もいるのではないでしょうか?
ケージが必要な理由は、避難所の中ではペットは基本「放し飼いはNG」だから。他の人に迷惑をかけないように、ケージやキャリーの中に入っていてもらわなければならないのです。
避難所には猫アレルギーの方や猫が苦手な方も集まるため、大事な家族の一員とはいえ周りへの配慮が不可欠。もちろん、病気や寄生虫の有無がわからない他の動物との接触を避ける効果もあります。
ケージがなければ狭いキャリーの中に入れなければならず、身体を自由に動かせない時間が続いてしまうかもしれません。また、放し飼いしかできない場合、避難所では受け入れを断られる可能性もあります。
他の人や愛猫のためにも、非常用のケージは必須アイテムなのです。
猫用ケージにはどんな種類がある?
猫用のケージは多種多様ではありますが、大きく分けて「ハードタイプ」「ソフトタイプ」「キャリーバッグとの2WAYタイプ」の3つがあります。
プラスチック・金属製のハードタイプ
プラスチックや金属製のハードタイプのケージは、頑丈で安定感があります。多少の落下物などの衝撃からも猫を守ってくれるうえ、屋外での強風にも強いです。
ハードタイプのケージの弱点は、重さとサイズ。柔らかいものに比べて、避難の際に持って移動するのが大変です。また、猫が動くたびカシャカシャと音がしてしまうものも。慎重に選びましょう。
メッシュ・布製のソフトタイプ
メッシュや布製のソフトなケージは、軽量でコンパクトなので持ち運びのしやすさが抜群です。荷物が多くなりそうな方や力の弱い方、女性の方などにはソフトタイプをおすすめします。
面積が広がる2WAYキャリーバッグも!
チャックを開けるなどすると面積が広がってケージになる、2WAYキャリーバッグもあります。避難するときはコンパクトに運ぶキャリーとして、避難所では猫が自由に動けるケージとして使えます。両方を準備する必要がないので荷物が減って便利です。
ただし、2WAYタイプはほとんどがソフトタイプです。頑丈さを求めるのであればハードタイプが良いのですが、万が一ハードタイプのケージを持って移動できなかった場合のためにも、キャリーを2WAYタイプにしておくのが良いのではないでしょうか。
いざという時に困らない猫用ケージの選び方
色々な種類がある「猫用ケージ」。準備していたケージがいざという時に使いにくいと、困ってしまいますよね。そこで、ここからは猫用ケージの選び方を紹介します。
猫が中で少し動けるサイズで選ぶ
猫にとって狭いスペースに長時間いることは、大きなストレス。そのため、中で少し動けるサイズを選んであげてください。
できれば1〜2段の段差がある高さ80〜100cmのものケージを選ぶと、飽きることなく過ごしてくれるでしょう。とはいえ、大きすぎると避難所で場所を取りすぎてしまうので、できるだけコンパクトなものを選ぶのも重要です。
飼い主が持ち運べる重さ・サイズで選ぶ
忘れてはいけないのが、飼い主さんが非常時に持って逃げられるかどうかです。
防災リュックの重さの目安は男性で15kg、女性で10kgと言われています。また、地震の体重の20%以下、重くても30%以下を推奨する声もあり、重すぎると腰などの身体を痛める可能性も高まります。
家族構成や何匹の猫がいるかなどに合わせて非常用荷物を準備して、その上で持てそうな重さのケージを考えて選んでくださいね。
入れたまま移動できると便利
非常用のケージは、猫を入れたままでも移動できるような取っ手が付いたものが便利です。避難所でちょっと移動する際や再び避難を余儀なくされた際に、わざわざキャリーに移すのは大変だからです。
そういう面でもやはり、避難時はキャリーに、避難所ではケージになる2WAYキャリーバッグは便利ですね。
もしもの震災ために猫用ケージを用意しておこう!
震災などの非常時に役立つ「猫用ケージ」について紹介しました。非常時には、飼い主さん自身も猫ちゃんもどんな状況に置かれるかわかりません。できる限りの備えをするなら、ケージは欠かせないのではないでしょうか?非常用の備えを検討している方はぜひ参考にしてください。
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