猫風邪の症状とは?原因と治療方法を解説
猫風邪の症状とは?原因と治療方法を解説
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猫がくしゃみをしたり鼻水を出したり、風邪のような症状が出ると病気にかかったのか心配になりますよね。猫も人間と同じように風邪をひくことがあります。しかし、主な原因はウイルス感染なので病院を受診することが大切です。そこで本記事では、猫風邪の症状についてご紹介します。記事で紹介している症状が見られたら、早めに受診してください。
猫風邪の症状
猫風邪は一般的に風邪のような症状が続くのが特徴です。
くしゃみや鼻水
猫風邪になるとくしゃみや鼻水といった症状が多く見られます。始めは水っぽい鼻水を出し、二次感染がおこると黄色または緑色のドロドロとした鼻水に変わります。鼻づまりによって口呼吸をし始める猫もいるので、鼻を鳴らしたり、苦しそうにしたりしていないかも観察してください。
目やにや涙
猫風邪になると結膜炎が起こることがあり、目やにや涙の増加といった症状が見られます。炎症で目がしょぼしょぼして、黄色い目やにが目立つようになったら病院を受診しましょう。目やにがひどくなるとまぶたがくっついて、目が開けづらくなることもあります。
発熱や食欲不振
猫の平熱は37~39℃ですが、耳が熱くなっている、呼吸が早くなっているときは熱を出しているのかもしれません。熱を出すと食欲がなくなったり、体がだるくなったりすることがあります。また、食欲不振は鼻づまりで匂いが分からなくなっているときも起こります。
猫風邪の原因とかかりやすい猫
猫風邪の代表的なものは「猫ウイルス性鼻気管炎」と「猫カリシウイルス感染症」です。これらの病気は原因がはっきりしており、かかりやすい猫もいるので注意が必要です。
原因はウイルス感染
「猫ウイルス性鼻気管炎」はヘルペスウイルス、「猫カリシウイルス感染症」はカリシウイルスが原因です。どちらも唾液や分泌液を介して、猫から猫にうつります。
通常は2~10日の潜伏期間を経て症状が現れます。回復しても、免疫力の低下やストレスによって再発する恐れがあるので、飼い主は猫が快適に過ごせる環境を整えてあげてください。
また、ワクチン接種によって感染を防ぐことも可能です。定期的にワクチン接種をして猫を感染症から守りましょう。
子猫は猫風邪に要注意!
生後2~3ヶ月の子猫は免疫力が低く、猫風邪になりやすいと言われています。重症化するリスクもあり、自然に治ることも少ないので早めに病院を受診しましょう。老猫も若い猫より免疫力が低いので注意してください。
猫風邪の治療方法
猫風邪は軽度であれば自然治癒することもありますが、重症化リスクもあります。猫風邪かもしれないと思ったら、早めに動物病院で見てもらいましょう。
猫風邪の治し方
猫風邪の治療によく使われるのが、インターフェロン注射や抗ウイルス薬です。インターフェロンは細菌の増殖を抑える働きがあります。結膜炎や鼻水がひどい場合は点眼薬、点鼻薬も処方されます。
治療費
治療費は病院や重症度によって異なりますが、一般的に診察料が1,000円ほど、1週間分の薬代が5,000~10,000円ほどです。血液検査やレントゲン検査を受けるとプラス10,000円ほどかかり、入院する場合は1日5,000円ほどかかります。
治療期間
猫風邪にかかると2週間ほど症状が続きます。早く回復しても1週間は薬を服用することになります。多頭飼いしている家庭は他の猫にウイルスがうつる可能性があるので、治るまで隔離しましょう。
まとめ
猫風邪になったらくしゃみや鼻水、目やに、涙、発熱、食欲不振といった症状が見られます。自然治癒するケースもありますが、食欲不振になると猫の健康にも影響が出てしまいます。猫風邪が疑われる場合は早めに動物病院にかかってください。