【猫の多頭飼いさん向け】もしもの震災にどう備えるべき?

【猫の多頭飼いさん向け】もしもの震災にどう備えるべき?

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猫

 

猫の“多頭飼い”さんに必要な震災への備えとは?

 

この記事を読むための時間:3分

 

猫を2匹3匹…とたくさん飼っている方は多いですよね。ボランティアさんなど、10匹以上の猫と暮らしている方もいるでしょう。

ペットの数が多ければ多いほど震災時の対応は大変。飼い主さんの日頃の準備が、震災の被害からペットを守ることもあります。

そこで今回は、猫の“多頭飼い”さんがもしものために備えたいことを紹介します。

 

環境省は「災害時のペット同行避難」を推奨!

震災の時に一番怖いのは、

  • ペットが行方不明になること
  • ペットが衰弱してしまうこと

ではないでしょうか?

そもそも「震災時の避難にペットは同行できるの?」と疑問に思っている方も多いと思いますが、実は災害時は「ペット同行避難」、つまりペットと一緒に避難することが推奨されています。

家に取り残された犬猫は、倒壊や浸水に巻き込まれたり行方不明になったりしてしまう可能性も。被害の大きいエリアなら助けに行くのは大変です。

環境省が発行している「ペットの災害対策ガイドライン」でも、ペットの同行避難を勧めています。もしもの時は迷わずペットを連れて避難しましょう。

 

猫の“多頭飼い”さんの震災時の避難方法は?

全ての愛猫を歩いて運べないと判断した多頭飼いさんは、車が使える状況であれば車に猫を運んで一緒に避難するのが良い場合もあります。

しかし、地震直後は土砂崩れや地割れなどに巻き込まれる可能性があり、車の運転は危険。時間が経ってからでは逃げ遅れたり渋滞に巻き込まれる可能性も高いです。

歩いて運べる多頭飼いさんは、みんなをキャリーに入れて移動しましょう。荷物も多くなってしまいますが、安全に避難できるように家族と手分けしてください。

持ち上げて運ぶのが困難な場合は、ペット用のワゴンや車輪付きのワゴンを使うという選択肢も。移動速度が遅くなってしまうため、できるだけ早い段階で避難の判断をすることが重要です。

 

猫の“多頭飼い”だからこそ必要な備えとは?

多頭飼いさんは避難が大変なので、自宅で迷わずに早い段階で避難を始めることが大切だとわかりましたね。ここからは、災害が起きる前にできる、猫の“多頭飼い”だからこその備えを紹介します。

 

みんなが入れる避難用キャリーバッグ

避難方法でも紹介したように車での避難はできないことも多いため、みんなが入るサイズのキャリーバッグが必要です。

猫2〜3匹ならバッグやリュックタイプのキャリーで十分持ち運べますが、もっとたくさん飼っている方は家族で運べるように複数のバッグ、もしくは押して移動できるワゴンタイプなどを検討してください。

 

食料の確保

ペット用の救援物資も避難所へ届けられますが、人間用の物の方が優先されるため届くのが遅くなります。食料は少なくとも5日分、できれば7日分備蓄しておくのが理想です。

多頭飼いの方で一匹ずつ違うフードを与えている方も、避難所で色々なフードを与える余裕はありません。みんなが食べられるフード数種類に絞ることをおすすめします。

また、水は軟水を、同じく少なくとも5日分、できれば7日分準備します。ミネラルが多い硬水は尿結石の原因となってしまうので、しっかり確認してください。

 

避難所で過ごすケージ

避難所でもキャリーに入れっぱなしだと窮屈でかわいそうだと思いませんか?しかし、避難所では基本的に放し飼いはできません。周りの人の迷惑になったり、反対に他人や他の動物に怪我をさせられたりする可能性があるからです。

避難所に動物用ケージが用意されている場合もありますが、無い、もしくは足りないことも。猫が少しでも自由に動けるように、折りたたんで持ち運べるケージがあると便利です。

 

みんなの迷子対策

普段からしている方も多いですが、まだの方はみんなの迷子対策もしておきましょう。多頭飼いの場合、パニックになった猫みんなをまとめるのは大変です。そのため、猫が逃げてしまい行方不明になる可能性が比較的高いのです。

迷子札や連絡先を記入したカプセルを首輪につける、GPSを装着するなどのほか、マイクロチップを装着する方も増えています。

 

お家の倒壊対策も人一倍重要

もしもの時、一緒に避難するのを諦めざるを得ないことも。飼っている猫の数が多いほど、その可能性は高まります。そのため、「避難しなくて良い」ためのお家の備えがより重要です。

  • 築年数の古いお家は耐震工事をする
  • 家具家電の固定
  • ガラスの飛散防止

などの備えを進めるほか、

  • 河川近辺を避ける
  • 地盤の緩い場所を避ける
  • 土砂崩れの可能性のある山周辺を避ける

などの条件で引越しを検討するのも良いですね。

 

実際に避難訓練をしておくのがおすすめ!

多頭飼いさんは避難の時パニックになってしまう可能性が高いです。定期的に、実際に自身がおきた時にどう動くか避難訓練をすることをおすすめします。

 

家族で役割分担を決め、実際にキャリーに入れてみる

地震がおきた時、驚いた猫は散り散りに家具の下などに隠れてしまうと考えられます。みんなを集めて揃っているか確認するのは大変なので、誰がどの子を避難させるか家族で相談して役割分担しておくと良いですよ。

複数のキャリーに入れるのであれば、どの子をどのキャリーに入れるかなども決めておき、実際に地震がおきたことを想定してキャリーに入れてみてください。

キャリーに慣れていないと猫たちが暴れてしまうので、慣れさせるためにも定期的にキャリーに入ってもらう練習をしましょう。

 

多頭飼いさんは荷物がいっぱい!全部持てるか試しておく

もちろん人間の荷物も必要なので、多頭飼いさんは避難時の荷物が大量になります。重くて動けなかったり腰を痛めたりしては大変なので、荷物を全部持てるか試してみてください。

防災リュックの重さの目安は、女性は10kg、男性は15kg前後と言われています。優先順位を考えつつできるだけ身軽にするのも重要です。

 

猫の多頭飼いさんも、震災に備えてパニックを回避しよう

猫の多頭飼いさんにしてほしい、震災への備えを紹介しました。多頭飼いさんは1匹のみを飼っている飼い主さんと比べて避難が大変です。避難用の荷物の準備だけでなく、「避難しなくて良い」住宅の備えや早めの避難判断、迷子対策などまで、あらゆる想定をして震災に備えてパニックを回避しましょう。

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