猫風邪の見分け方を解説!病院を受診するタイミングとは
猫風邪の見分け方を解説!病院を受診するタイミングとは
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猫に咳やくしゃみなど風邪のような症状が現れたら、猫風邪にかかっているのかもしれません。しかし、生理的な咳やくしゃみの可能性もあるので、猫風邪かどうか見分け方が分からない人もいるでしょう。そこで今回は猫風邪の見分け方について解説します。
猫風邪の見分け方
猫風邪はウイルスによって引き起こされます。正式な診断をするには病院での検査が必要ですが、ここでは猫風邪になるとよく見られる症状をご紹介します。
咳
猫は人間のような「コンコン」という咳はせず、口を開いて「ケエケエ」という咳をします。気道に異物が入ったときは反射的に咳が出ますが、原因がないのに咳をしている場合や長引く場合はぜんそくや気管支炎、咽頭炎になっている可能性があります。
咳が続く、咳だけではなく目やにや涙の増加も気になる、元気がない、食欲がないといった症状があれば猫風邪が疑われるので病院を受診しましょう。
くしゃみ
くしゃみは鼻に毛や物が触れた、冷たい空気を吸い込んだときなどに生理現象として起こります。しかし、何も原因はないのにくしゃみが続く、鼻水がひどい場合は猫風邪かもしれません。
発熱
耳が熱いときや呼吸が早いときは熱を出している可能性があります。猫の平熱は37~39℃と人間より高いのが特徴です。いつもより熱い、様子がおかしいと思ったら猫用の体温計を使って熱を測りましょう。
猫風邪の治療について
人間なら風邪をひいても自然治癒することがありますが、猫風邪はどのように治療すればいいのでしょうか。
自然治癒の可能性
猫風邪は軽症であれば自然に治ることがあります。しかし、発熱や食欲不振が起こると猫の健康に悪影響が出るため、早めに病院を受診しましょう。
子猫や老猫は免疫力が低く、自然治癒することは少ないです。重症化のリスクもあるため、すぐに病院を受診するとともに、家では保湿や保温環境を整え、栄養状態に気をつけながら看病してください。
猫風邪に市販薬はある?
猫風邪の市販薬はありません。人間の風邪薬は猫にとって有害な成分が含まれている可能性があるため、絶対に与えないでください。猫風邪になったら病院で診察を受け、症状にあった薬を処方してもらうことが大切です。
猫風邪の治療方法
猫風邪の治療では抗ウイルス剤、抗生物質、細菌の増殖を抑えるインターフェロンを投与します。注射や飲み薬、場合によっては点眼薬や点鼻薬が処方されます。猫風邪は2週間ほどで症状が出なくなりますが、1週間は投薬が必要です。
受診するタイミング
咳やくしゃみといった症状が出ていても、猫風邪なのか判断しにくいときもあるかもしれません。ここでは動物病院を受診するタイミングと受診するときのポイントを見ていきましょう。
風邪の疑いがあれば早めに受診
咳やくしゃみを繰り返す、鼻水が多い、発熱で食欲不振になっている、目やにが出てしょぼしょぼしているなど猫風邪の疑いがあれば、数日様子を見るよりも早めに動物病院を受診してください。
成猫が猫風邪で亡くなることはまれですが、ひどくなると脱水症状になったり、目やにで目が開けられなくなったりします。とくに免疫力が低い子猫や老猫は命に関わることもあります。
受診するときのポイント
動物病院では問診でどのような症状が出ているのか聞かれます。いつ頃から症状が出ているのか、症状が見られる頻度はどれくらいか(1日に何度も繰り返しているのか、数回で終わるのか)などを観察し、診察時にすぐに伝えられるようにしておくとベストです。
症状が重い場合は、事前に連絡してから来院するとスムーズに診察してくれます。
まとめ
今回は猫風邪の見分け方についてご紹介しました。咳やくしゃみ、発熱などの症状によって見分けることができます。最終的に猫風邪かどうかを判断するには獣医の診察が必要なので、猫風邪かもしれないと思ったら早めに病院で診てもらいましょう。