ペット用にエアコンをつけっぱなしにした時の適正室温について

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夏にお出かけする際、犬や猫等のペットを家においていく場合は、エアコンをつけっぱなしにするご家庭も多いのではないでしょうか？電気代が高くなる、といったデメリットはあっても、ペットの熱中症を予防するためには、仕方がありませんよね。しかし、このような飼い主さんの中に、ペットにとっての、エアコンの適正温度を知っている方は果たしてどれくらいいらっしゃるのでしょうか？

多くの飼い主さんが疑問に思われるであろうペットの快適温度について、詳しくお答えしていきたいと思います！

ペットも熱中症になる？

ペットは熱中症になるのかどうか、疑問に思う方も多いようですが、結論から言うと、ペットも熱中症になります。むしろ人間のように体温調整が上手くできない犬や猫等のペットは、むしろ熱中症になりやすい、といっても過言ではないでしょう。例えば犬はパンティング以外に自身で体温を下げる手段がなく、外気の温度が低下しないと、なかなか体温を下げられないのが現実です。

夏の暑い中でのお散歩や運動の後は涼しい場所で休ませる、水分を細目に与える等、飼い主が細心の注意を払って体温調整を補助する必要があります。

ペットの熱中症を予防する方法

ペットの熱中症を予防する方法はいくつかあります。代表的なものですと、次の3つになります。

・扇風機
・ジェルマット
・エアコン

もはやペットにとって熱中症を予防するにはこれら3つが不可欠である、といっても言い過ぎではないでしょう。これらのアイテムを利用して、どのように熱中症対策をするのか、具体的に解説していきます。

扇風機

扇風機からの涼しい風を全身に浴びることにより、ペットは体温を低下させることができます。全身で汗をかき、放熱することが難しい犬や猫等のペットにとって、涼風を全身に浴びることは、体温調整の有効な手段です。

アルミプレート、ジェルマット

冷感アルミプレートや冷感ジェルマットを犬がよく寝そべる場所に用意しておくと、犬はこれらに腹部を当て、体にこもった熱を放熱します。これは犬や猫などのペットがひんやりした土の上や床等に腹部を当てて、身体にこもった熱を放熱しようとする習性を利用したものです。

エアコン

体温調整ができないペットにとって、最も有効な熱中症予防方法はエアコンを利用することでしょう。常に適温で部屋の温度をキープすることにより、ペットが熱中症になる可能性は、限りなくゼロに近くなります。但し、エアコンの設定温度がペットにとって熱すぎたり寒すぎたりすると、自分で体温調整することが難しいペットの身体に負担がかかる可能性も否定できません。

ペットにとって、エアコンの設定温度は何度が良いのかを、飼い主は知っておく必要があります。

エアコンをつけっぱなしにした時の設定温度

ペットにとって、最も適温とされるエアコンの設定温度は、飼っているペットの種類によって違います。大切なのは、エアコンの設定温度が何度かではなく、ペットが快適に過ごせる室温にするために、エアコンを何度に設定すればよいのか、と考えることです。そのためには、自分が飼っているペットが快適に過ごせる室温が何度なのかをあらかじめ把握しておく必要があります。犬や猫、その他のペット等が最も快適に過ごせる室温は何度なのか、詳しく解説していきます。

犬の場合

犬の場合、快適に過ごすことのできる室温は20度～25度といわれています。犬種によって微妙に差があり、例えば北の寒い地域が元々の生息地であるシベリアンハスキーは熱さが極度に苦手なので、快適な室温は20度前後といわれています。逆に、プードルやダックスフンドは25度前後でも快適に過ごせるそうです。

猫の場合

猫は熱さに強いと一般的に言われていますが、それでも室温は25度ぐらいが最もよいとされています。猫も犬と同じく、体温調整が難しいとされる動物なので、特に留守時の室温に対し、相応の配慮が必要です。

その他のペットの場合

ウサギは寒さには強いものの熱さには極度に弱く、20度前後を常に保つような設定温度でないと、25度を超えてしまった場合、生命にかかわる、といわれています。また、室内で飼われることが多いインコは、室温が28度以下だと寒く感じるらしく、比較的高めな温度設定が必要です。

ペットが熱中症になってしまったら

もしペットが熱中症になってしまったら、濡れたタオルで身体を拭いてあげましょう。氷などを使って冷やすようなことは絶対にしないでください。身体を急激に冷やしてしまうと、血管が縮んで逆に放熱できなくなってしまいます。濡れたタオルで体を冷やし、少し風に当てて涼をとったら、容体が落ち着き次第、すぐに動物病院を受診しましょう。

ペットの身体に負担が少ない設定温度を

犬や猫をはじめ、私達と生活を共にしているペット達は、自分で上手く体温調整をすることができません。なので、飼い主である私達が快適に過ごせる温度を調整する必要があります。エアコンを上手く利用し、ペットが熱中症や夏バテを起こさないようにしっかりフォローしてあげましょう。

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