ペットを野外飼育することによるメリット、デメリットについて

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近年、犬や猫などのペットはそのほとんどが室内飼いをされていますが、家庭の事情により野外飼育されている場合もまだあるようです。ペットを野外飼育すると、果たしてどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか？

今回はペットを野外飼育することによるメリットやデメリットについてお話していきます。ペットをこれから飼おうとされている方は、この記事を読んでどのような環境で育てるべきかを飼う前に一度考えてみて下さい。

外飼いすることによるペットの身体への影響

ペットを野外飼育することを「外飼い」と呼んでいる人も多いようですが、外飼いすることによるペットへの体への影響は、実に多大です。まず、ペットは一日外へ出しっぱなしにされることでノミやダニ等の影響を受けやすくなり、感染症を引き起こす可能性が高くなります。また、気温の寒暖差や悪天候等の影響を直に受けるので、体調を崩しやすくなります。

この点から考えると、外飼いはペットの体調面や精神面において、あまりいい環境であるとは言えません。実際、外飼いされている犬や猫の平均寿命は、室内飼いされている犬や猫よりも明らかに短いです。飼い主はこれら事実を真摯に受け止めたうえで、どのような環境で育てるかを予め決めておかなければなりません。

ペットを外飼いするデメリット

ペットを外飼いするデメリットは健康面以外にもいろいろあり、その中でもよく挙がるのが次の5つです。

・汚れやすい
・脱走の危険性がある
・吠える
・悪天候時に危険を伴う
・盗難

これら5つのデメリットについて、より具体的に解説していきます。

汚れやすい

外飼いされているペットは汚れやすい、といったデメリットがあります。室内飼いのペットと違い、外飼いされたペットは土やホコリ等が常に舞う環境の中で生活しているため、肉球や毛がすぐに汚れてしまいます。室内飼いのペットよりもこまめに体を拭いたり、洗ったりすることが必要です。

脱走の危険性がある

外飼いされている犬や猫等のペットは脱走する危険性があります。例えば好奇心の強い犬は、目の前に広がる塀の外側の風景に興味を示し、首輪を外して脱走しようとすることがしばしばあります。道路にいきなり飛び出して、交通事故に巻き込まれてしまう可能性もあるので、注意が必要です。

吠える

外飼いすることで犬がむやみやたらに吠えてしまい、近所から苦情が来る可能性もあります。室内よりも遥かに外の刺激を受けやすい環境の中、外飼いされている犬が精神的に落ち着かなくなり、通りすがりの人や訪問者に対し、大きな声で吠えてしまうことはよくあります。

悪天候時に危険を伴う

ペットを外飼いしていると、急な雨や雷、雪などにペットが遭遇してしまう可能性があります。例えば犬小屋のような避難場所があったとしても、強風を伴う、横殴りの雨の場合、雨風をしのげない犬がびしょ濡れになってしまう可能性も否定できません。

盗難

ペットを外飼いしている場合、飼い主の目が届かない深夜の時間帯や、家を留守にしている時間帯等にペットを盗まれてしまう可能性があります。実際にこのような事件は多く、外飼いされた犬が常にこのような犯罪に巻き込まれる危険性と隣り合わせであることを、飼い主は認識しておかなければなりません。

外飼いにメリットはある？

犬や猫などのペットを外飼いすることによるメリットは、ペット側の立場になって考えてみると、正直何も思い浮かびません。飼い主側の目線になれば、家中が犬の毛で汚される心配がない、臭いが付かない、等といったメリットが思い当たります。しかし、それはペットには関係のないことであり、健康面や精神面で大きな負担がかかり、寿命さえも縮めてしまう外飼いはペットに取ってデメリットでしかないと思われます。

外飼いに適した犬とは

家の事情でどうしても外飼いにしなければならないのであれば、外飼いに適した犬を飼育することをおすすめします。例えば、秋田犬や柴犬等、日本の犬は日本の気候に強く、精神面においても自立心が強いため、外飼いに向いているといわれています。逆に、小型犬や短頭種、短毛種等は熱さ、寒さに弱く、飼い主への依存心が強いため、外飼いにはあまり向いていません。

ペットと末永く過ごすために

愛するペットと末永く過ごしたいのであれば、やはり外飼いではなく、室内で飼育することをおすすめします。室内で飼っていればペットのちょっとした体調の変化にも気付きやすく、精神面も、健康面も、より身近にフォローすることが可能です。

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