猫風邪になったらどうする?原因・症状・治療法・予防法をご紹介
猫風邪になったらどうする?原因・症状・治療法・予防法をご紹介
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くしゃみや鼻水など、風邪のような症状が現れる猫風邪。愛猫が猫風邪になったら、人間と同じように自然治癒で治るのか、それとも病院に連れて行ったほうがいいのか迷います。そこで今回は、猫風邪になったらどうするべきなのかを解説します。
猫風邪とは
まずは猫風邪の原因と症状について見ていきましょう。
猫風邪の原因
猫風邪の主な原因は、ヘルペスウイルスやカリシウイルスなどのウイルス感染です。猫の唾液や分泌液を介して感染します。
一般的に、散歩をするときや一匹で外に出ているときに他の猫と触れ合うことで感染が広がります。また、飼い主がしっかり手を洗わずに愛猫と触れ合うことでも感染するので、注意が必要です。
猫風邪の症状
猫風邪になると、人間の風邪のようにくしゃみや鼻水が増えます。鼻が詰まって食べ物の匂いが分からなくなり、食欲不振になる猫もいます。
さらに、結膜炎や発熱を引き起こすことも多いです。結膜炎になると目やにや涙の増加が気になります。発熱時は、耳が熱くなったり、元気がなくなったりするので、様子がおかしいときは猫用の体温計で熱を測ってあげるといいでしょう。
愛猫のいつもと様子がおかしいと感じたときは、これらの症状がないか注意深く観察してください。
猫風邪の治療法について
猫風邪になったらどのように治療すればいいのでしょうか。猫風邪の治療法についてご紹介します。
自然治癒するの?
成猫が軽度の猫風邪をひいた場合は、自然治癒することがあります。しかし、猫風邪にかかるのは生後2~3ヶ月ほどの子猫が多く、体力がないので自然治癒を期待するのは難しいです。様子を見ているうちに重症化すれば、ますます苦しむ姿を見なくてはいけません。
鼻詰まりや発熱による食欲不振が続く場合、成猫でも健康面に影響が出ます。猫風邪のような症状が見られたら、なるべく早めに動物病院を受診してください。
市販薬はあるの?
猫風邪には市販薬がありません。人間の風邪薬には猫の体にはあわない成分が含まれている可能性があるので、与えてはいけません。猫風邪になったら、症状にあわせた薬を病院で処方してもらうことが大切です。
猫風邪の主な治療方法
猫風邪の主な治療方法にはインターフェロン注射、抗ウイルス薬、抗生物質があります。インターフェロン注射は細菌の増殖を抑える効果があり、カリシウイルスが原因の猫風邪のときに投与されます。
動物病院を受診すると検査によってウイルスが特定されるため、症状にあった治療を受けることが可能です。結膜炎の症状が見られるときは点眼薬、鼻水が多いときは点鼻薬が処方されるケースもあります。
猫風邪は人や他の猫にもうつる?
猫風邪は人間や他の猫にもうつるのでしょうか。感染の予防法とあわせて解説します。
人への感染
猫風邪が人間にうつることはまれですが、クラミジアが原因の場合うつることがあります。猫の鼻水や目やにがついた手で自分の目をこすると、結膜炎になる可能性があり、注意が必要です。
猫風邪にかかっている愛猫の看病をしたら、きれいに手を洗って感染を防ぐようにしてください。
他の猫への感染
猫風邪は他の猫にうつる恐れがあります。多頭飼いをしている人は、他の猫が接触できないよう猫風邪にかかっている猫を隔離しましょう。
猫風邪の症状が見られたら別の部屋でお世話をし、症状が落ち着いてもウイルスの潜伏期間があるためしばらく様子を見てください。
猫風邪の予防法
猫風邪はワクチン接種で予防することができます。猫風邪以外の病気を防ぐこともできるため、定期的な接種を心がけてください
まとめ
今回は、愛猫が猫風邪にかかったときにどうするべきなのかを解説しました。くしゃみや鼻水、目やに、涙の増加など猫風邪の症状が見られたらなるべく早く動物病院を受診してください。症状にあった薬を処方してくれるので、重症化を避けられます。
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