子供と一緒に考える防災グッツ

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子供と一緒に考える防災グッツ

今回は小さなお子様がいるご家庭で実際に台風被害に遭われた方が、次の災害に備えた準備の様子をご紹介します

 

2019年台風15号 千葉県

2019年9月8日~9日にかけて台風15号が千葉県を直撃し、私の住んでいる千葉県中西部もその台風により大きな被害を受けました。

 

8日の夜に強風で家が何度も大きく揺れ、何度か電気が消えたり着いたりを繰り返し、ついに夜中に停電。強風で数分間停電になるというのは今までも何度もあったので「寝ている間に復旧するだろう」くらいに思い、怖がる娘をなだめながらなんとか眠りについたのですが、朝起きても電気は復旧していませんでした。

 

学校も休校になったので仕方なく自分も仕事を休み、朝ご飯を買いがてら外の様子を見に出てみたところ、そこには目を疑うような光景が・・・。

 

街路樹が何本も折れて道路に転がっていて。大きなゴミがたくさん落ちていて。

 

電線が切れてぶら下がっていて。信号はおかしな方向を向いていて。

 

コンビニのガラスや看板が割れて散らばっていて。

信号が付いていない中追突事故を起こした車が停まっていて。

 

4日間 ライフラインがストップ

 

電気が4日間停まったことでお風呂も洗濯も炊事もすべてのことが出来ませんでした。

 

娘は翌日から学校が再開し、自分や夫も仕事があったので帰ってくるのは暗くなってから。1日目と2日目はぬれタオルで身体を拭いただけ。3日目には近くの市民プールがお風呂を開放している事を聞き、そちらを利用させてもらいました。3日ぶりのお風呂、大人はもちろんですが、娘にとっては広いお風呂に入ってきれいになったことで随分と気分が晴れたようでした。

 

洗濯はコインランドリーに1時間以上並んだり、ちょっと離れたところの親せきの家の洗濯機を貸してもらったり。食事はコンビニやスーパーで買ったものを食べたり、洗濯機を借りに行った親せきの家で作ったものを持たせてもらったり。近所の公民館が避難所として開いていたのでそちらを利用するという選択肢もありましたが、それでも我が家は自宅での生活を選びました。

 

ゆっくり休めない中で仕事の後に買い物や洗濯に行くのは体力的に厳しかったですが、家が壊れたわけでもないし、「絶対に家がいい。」という娘の気持ちを尊重して家で過ごすことを決めたので、なんとか娘が心細くならないようにだけを考え、4日間を過ごしました。自宅の自分のベットで眠れたことだけでも幸せだったのだと思います。

 

幸いなことに我が家の被害は停電したことと車に何かが当たって少し傷がついた程度で済みましたが、近隣には瓦が飛んだりカーポートが壊れたりしている家もあり、数か月経っても修理が終わっていないところもたくさんあります。見た目には大きな被害はありませんでしたが、次に同じような台風や大きな地震があれば我が家だってどうなるかわかりません。

 

災害には合わない方がいいのは当たり前ですが、実際にあってみてわかったことはたくさんありました。災害の備えはしておいて損はないと思います。

 

 

台風で停電を経験して非常持ち出し袋の準備

そんな私が停電を4日間経験した後に改めて作り直した災害用持ち出し袋の中身を紹介します。

 

我が家には災害用の持ち出し袋が2つあります。

 

1つ目のバックには写真の物が入っています。バックの中身を詰める時に、娘と「どんなものがあったらいいと思う?」と話し合いをしながら入れました。

 

 

 

こちらはレインコート、簡易スリッパ、ゴム手袋、軍手。避難所の中を歩くときにはスリッパがあった方がいいという話をテレビで見たので、レインコートと共に100均で購入しました。リラックマの軍手は娘のリクエストです。小さいなりにテレビを見ていて片付けの手伝いをすることを考えて、自分用のかわいい軍手を入れてほしい、とのことでこちらを選びました。

 

 

こちらはおねしょパット、生理用品、充電コード、災害用ラジオ、水タンク、スポーツタオルです。

ラジオは手回し式と電池と両方で使えるもので懐中電灯と携帯充電の機能もついています。

 

おねしょパットは以前使っていたものの余りを入れてあります。もうおねしょをする年齢ではありませんが、「すごく並んだりしてトイレに行けないかもしれないね」との娘の一言で、余っていたおねしょパットも入れました。避難所のトイレはきっと家のトイレのように好きな時間に入るなんてことはできないんだな、というのを小さい子供ながらに心配したようですね。

 

 

 

こちらは保温シート、レジャーシート、ボックスティッシュ、トイレットペーパー、シャンプー、石鹸、ブラシ、歯磨き、手ぬぐいです。保温シートは防寒にも使えますし、避難所で自分の座るスペースに敷けば床の硬さも少し気にならなくなります。ティッシュやトイレットペーパーはいろいろ用途があるのでひとつ入れておくと便利だと思います。

 

温水プールにあるシャンプーでは匂いが気に入らなかったらしく、「自分の好きなのを入れてほしい」という娘のリクエストでこちらのシャンプーを。お風呂はリラックスできる時間なので災害時は少しでも気がまぎれるように自分の好きな香りの物を入れておく、というのは良い考えだと思います。

 

 

 

 

こちらは折り畳みブランケット、携帯用枕、赤ちゃんのおしりふき、缶切り、爪切り、カッター、キッチンばさみです。折り畳みブランケットは枕としても毛布の代わりとしても使えます。おしりふきは身体を拭いたりちょっと食器を拭くのにも使えると思い入れています。他にも紙皿や割りばしなどの食器類と買い物袋を数枚、大きなビニール袋を1枚入れています。

 

もう1つは着替えと食品がメインのバックです。着替えは家族3人分の肌着が1日分入っています。夏・冬どちらでも使えるようにと半そでの肌着とシャツ、靴下、そしてタイツなどを入れてあります。食品は以前は缶詰やカップ麺が入っていましたが、今回はビスケット、飴なども入っています。

 

避難所生活では好きなものが食べられない、というのをテレビで見た娘が「だったらお菓子を入れておいてほしい」と言ってきたので、日持ちのするビスケットと飴をチョイスして入れてあります。大人は我慢できますが、小さい子供にお菓子を我慢させるのは難しいかもしれません。こういう発想は子供ならではだな、と感心してしまいました。

 

子供と考えた防災対策 まとめ

 

この他に台風の前日には娘用のリュックに本や小さいおもちゃやお絵描きセットなどを入れさせ、自分のリュックには保険証と貴重品、モバイルバッテリーなどを入れ、その日の夜はパジャマではなく普段着を着て寝ました。これだけ入っていても決して十分だとは言えませんが、大きなバックは夫に持ってもらうとしてもあれもこれもと入れてしまうと今度は逃げる時に重たすぎて持てないと思います。

 

 

とくに小さいお子さんのいるご家庭では子供の成長に合わせて持ち物を見直すことは大切だと思います。

 

あれから我が家でも食品の賞味期限を確認がてら、3か月に一度は中身を見直して災害について考える時間を家族で持つように心がけています。

 

 

この記事を書いた人

@新米防災士 赤レンジャー

新米防災士ですが、暮らしに役立つ情報を発信していきます。

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