熊本豪雨災害から学ぶコロナ渦の避難所運営とボランティア
7月4日の 熊本を襲った豪雨から間もなく2か月経とうとしている8月25日政府は激甚災害に指定をしたが現地では依然として復旧作業が進んでいない。
国内の災害で新型コロナウイルスの感染予防の対策をしながら、避難所運営や復旧作業をしている被災地は熊本が初となる。
復旧作業が進まない原因
復旧作業が進まない大きな原因は新型コロナウイルスだ!
熊本県は災害ボランティアを県内の人に限定をしている為に、県外からのボランティアが中々被災地に行くことが出来ず、圧倒的な人手不足を生じている。
また今年の夏は例年に比べ物にならないくらい暑く、おまけにマスク着用での作業になる為に、ボランティアの健康管理も注視しなければならない。
コロナ渦の中でオンラインボランティア
コロナウイルス感染拡大予防の為にオンラインでのボランティア会議が発足、内閣府や環境省や行政の職員や全国のNGO・NPOのスタッフが会議に参加
オンラインではここに、この物資がたりないから何とかならないか?
出来るだけ早く用意します! など
オンラインの良さを生かしたスピード感がある内容が話合われている。
約90分間にわたる会議では、生活物資の必要なものから、がれき処理や、泥の排出、車の相談など様々な話題が取り上げられた。
被災者ニーズに合わせたマッチング
東日本大震災以降、被災者のニーズにあわせたマッチング支援は少しづつ広がりを見せてきた。
やみくもに、支援物資を大量に送ると、支援物資の管理や仕分け、分配などに大きな時間と労力を必要とする場合がある。
熊本豪雨災害ではKVOADと言う団体が熊本地震以降大きな役割を果たしている。
KVOADが行うハブ機能【中間支援】
中間支援と言うのは今後、大災害が起きた場合必ず必要となってくると思われる。
例】九州で今後災害が起きた場合 (私が思う広域な場合)
- 現地で必要な物資の情報をまとめる。
- 九州の玄関、福岡県にいち早く物資を送る
- 各県、中継地点に分散して物資を送る
- 現地コーディネーターが仕分ける など
*上記のようなシステムを全国各地で今以上に進めて行く必要があると思われる。
マッチングアプリの社会インフラ化
個人や小さな団体では開発が難しいアプリ
行政が主体となり、社会インフラをそろそろ整備する時に来ているのではないだろうか?
各市町村と事前に連携し、世代や戸建て、病院や老人ホームや河川の近くや山間部などカテゴリを準備し、必要な物資も事前に細かく細分化しておく必要がある。
いざと言う時の為にハザードマップとマッチングアプリの連携は防災インフラ整備の緊急課題である。
コロナ渦の避難所運営 ~心のケア~
避難所での生活は精神的なストレスが通常よりも大きくなり体調を崩す事が多い。
加えてコロナウイルスの影響で会話が少なくなったり感染防止の為に接触が限らりたりと、避難者にとっては不安が募るばかりである。
またコロナウイルスに感染すると重症化しやすい高齢者の方のケアも今までの災害以上にケアが必要となってくる。
まとめ
未知なる新型コロナウイルスと災害列島の我が国はいつ起こるかわからない災害に対し、withコロナと共に新たなる防災のステージに立ち向かう必要がある
一人一人が自助能力を高め 地域コミュニティーを通じ共助を高め 行政はハザードマップとマッチング支援の連携と言う新しい公助に取り組むべきである。